ひとり、音を愉しむ
主人と音
さっちゃん(吉川佐知子)
音といいますと、主人(吉川誠/ホーセー)は、テレビの音響にこだわっていたのだと思います。テレビのまわりに、スピーカーを5台も並べていたこともありました。
我が家は、幹線道路に面しています。そのために、時間帯によっては騒音がかなりすることもあります。ですので、主人は家に帰ってくると、まず……
1,開いている窓をすべて閉める。
2,カーテンもしっかり閉めて、テレビ画面の反射をなくす。
……というルーティーンを儀式のようにしめやかに行ってから、テレビ桟敷にどっかりと座ります。その後は、一歩も動かず、テレビにいつも深く集中していました。
そんな折に家族が話しかけたりすると、やや露骨に、とても迷惑そうな顔をしたりします。よく娘たちが「お父さんは、テレビがお友達よねぇ~」なんて、いってました。
その一方で、とくに晩年は、名フィル(名古屋フィルハーモニー交響楽団)に「マイ・シート」を設けて、足繁く通ってもおりました。一転、カラオケに行けば、河島英五の「時代おくれ」を、いつも、しみじみと歌っていたのを思い出します。
それらの習慣や好みなどから、「ひとり、音を愉しむ」のが、彼の流儀であり、哲学だったのだな、と思います。単身赴任が長かったから、なのかも知れませんね。
それから、ギターを弾く姿は、フッコさん宅に皆さんと集まる前に、はじめて見ました。特別な趣味を見せなかった主人がギターを弾いているのには、とても驚きました。川湯の皆さんのお陰ですね。とても楽しそうで、私はそんな姿を眺めていて、嬉しかったのをよく覚えています。ありがとうございました。■
コメント
そういえば、ユースにボロイギターがあったよね!
ひどい音だったけど、懐かしい。
どんなきれいな音より懐かしい。
焚火の音まで聞こえてくるようです。