記憶に残る嵐山のランチ
ダックス(加藤仁久)
会ったことのある人も、ない人も、こんにちは! ダックスです。
相変わらず忙しくしていますが、私は元気ですよ、とても健康的です。
さて、そんな私のいつもの定番ランチとなると、大体、時間に追われていて、立ち食い蕎麦かコンビニのおにぎりかパンをサッと食べて、という感じが多いですよ。昼抜き、なんてことも、ちょくちょくありますしねえ。追われてる、のもそうなんですが、ランチに時間を費やすのはもったいないよね、というポリシーも少しはあるかなあ。
……とはいっても、仕事で地方に出る際には、手軽で、しかも美味いランチを探していただくようにはしていますよ。たとえば、福島県の会津若松ではソースカツ丼、喜多方では名物ラーメン。福島原発の近くなら、浪江焼きそば。青森県の六ケ所村では、ちょっと高級なアワビ丼。同じく青森・下北の大畑町だと、いか刺し定食。静岡の由比町(静岡市)なら、桜エビそばか桜エビ丼。同市の丸子では、麦とろ。沼津だと、かき揚げ丼というように、私なりの美食を探究しています。どうですか、読むだけで、お腹一杯でしょ? これが私の、出張の楽しみのひとつ、なんですね。
さて、ここに紹介するランチは、普段の定番とは趣が違って、ちょっとだけ高級な昼飯……ですが、記憶に残る思い出のランチなんです。
昨年11月に京都・嵐山を訪れた折にいただいたものです。
食後、大堰川で舟に乗り、紅葉を堪能してから付近を散策し、ちょうど瀬戸内寂聴さんの自宅前を通りかかったのです。そうしたら家には明かりが点いていて、どうやら、先生はお元気でお過ごしのようですね、と、ガイドさんがいうので、ああ、よかった、と思っていましたら、その旅から帰った翌日に訃報を聞いて、とても驚きました。後になってから、あの日はすでに入院していたことを知りました。
ひとりの大作家の死と、嵐山でのランチが私のなかで結びつき、思い出となって残り、忘れられなくなりましたね、そういういわくあるランチです。
そんな記憶をたどりつつ、今夜は、自宅からほど近い浅草の居酒屋で、カミサンと一緒に飲んで、また明日からは忙しいよね、と、気合いを入れているところです。
……では、お元気で、また会いましょうね、どうぞご自愛下さい。(談)
・ダックスからの指名による次回の担当は、でんちゃん(新田紀男)です。
コメント
だっくす!ごぶさたです。のうまくえんです。もうタオル巻いてないけど。
今でも、ダックス125を見ると君のこと思い出します。
元気でなにより!