野村川湯YH ニッポン漂泊記 | 野村川湯YH 野村川湯ユースホステル

ニッポン漂泊記

ニッポン漂泊記
合い言葉を叫んで
盛り上がる異人交流
でんちゃん(新田紀男)

雪と猿の組み合わせが、外国人観光客たちの興味を誘う。この温泉に浸かるスノーモンキーたちは、思索的な、哲学者みたいな表情をしていて、見ていても飽きない。

コロナはいつ克服するのやら、いつまたひとり旅ができるのか? 18きっぷでとことこ、ふらふら出来るのはいつ?

昨年(2020年)の元旦、九州の帰りにしまなみ海道(広島県−愛媛県)をチャリしてから遠出はできず。県内の温泉と山で、我慢の毎日です。皆様はいかがお過ごしでしょうか? とものさんから恐怖の? メールが来て早く楽にならねば、忘れちゃいかん! と考え、5年ほど前の旅の想い出を書きます

ふと、長野県の地獄谷野猿公苑(スノーモンキーパーク/下高井郡山ノ内町)に行ってみたいと思い、リュックを担いで列車に乗りました。

宿は、渋温泉のゲストハウス。このゲストハウスはもともと旅館だったようで、基本的に和室2間続きの部屋に、布団が8枚置いてある。比較的早い時間に着き、先にいたのは2人組の外人さんが1組、どこの国の人かはわからない。ベッド式のゲストハウスならばカーテン程度で仕切られてるが、和室なので仕切りはない。

自慢じゃないが、私は英語を含め外国語はまったくわからない。でもせっかくの出会いなので、近くの酒屋に走って、ポン酒と乾き物を買って来て身振り手振りで誘ってみた。何となく通じて酒盛り開始、わかる言葉は「スノーモンキーパーク!」だけ。

その後、次々と外人さんが到着、相変わらず言葉はわからない。そこで思い出したのがオンラインゲームのチャットで鍛えた? Google翻訳。ゲームでは英語、スペイン語、中国語、アラビア語でも楽しんでた。さっそくタブレット片手にGoogle会話、これがなかなか??? の翻訳(知ってたけど)。それでもけっこう盛り上がりながら、外人さんがビール買って来たりしながら酒盛り、わからなくなると「スノーモンキーパーク!」の合言葉。最後は8人満室の、楽しい夜でした。

翌朝は、外人さん達がまだ寝ていましたが、入苑開始早々に着くために出発。バスを待つと遅くなるので、ひとり徒歩で向かいます。スノーモンキーパークへの入り口からの2キロほどがアイスバーン! 連日、多くの人が踏み固め、表面を溶かし、また凍るからでしょう。北国育ちの私でも滑る! と思うのだから、外人さん達は大変だろうと思いながら到着。

まだ、ほとんど人がいない状況で、温泉猿含め楽しめました。少しずつ人が増えて来た頃に猿の群れが山に帰って行き、苑内の猿は、半分以下になりました。たっぷり堪能して入り口まで戻った時に、昨夜の外人さん達と再会。合言葉の「スノーモンキーパーク!」で会話しながら、撮影した温泉猿たちの写真を見せて、別かれました。

天気にも恵まれ、Google翻訳のいい加減さを楽しみながら、なかなか楽しい旅でした。コロナでゲストハウスも、使いにくくなっちゃいますね。残念ですが、皆様、これからも楽しい旅を続けて下さい。■

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