第6回
ふるふるミルク・ゼリー
直ちゃん(松田直子)
中学3年生の年に、私は弟子屈町立川湯中学校に転校してきました。そのクラスに、大ちゃんがいました。それが、私たちの長く、深く続くご縁のはじまりでした。
不思議なことに、弟子屈高校に進学しても、大ちゃんとは3年間ずっと同じクラスでした。だから、互いの性質や悪い癖も、当時の、思春期特有の悩みなんかもよーく知っています、お互いにね。
その後、牧場主になった大ちゃんと会う約束があると、いつも事前に「直ちゃん、牛乳いる?」と、尋ねてくれます。「うーん、いるよぉ」というと、大体、4リットルのペットボトルを2本ほど、渡してくれます。すると半分をホワイトソースを作って冷凍し、残りをミルク・ゼリーにします。
今回も、おおよそ30個を作って、会社に20個ほど持っていって、おやつとしてみんなと食べて、残りを家の分とします。でも、せいぜい私はひとつか、ふたつほど、食べるだけかなぁ。
新鮮で、濃厚な大ちゃん牛乳で作るミルク・ゼリーは、とても美味しくて、「めっちゃウマ~」とか「これ、売れるよ!」など、口にした人たちからは必ずいわれます。評判は上々です。だって水を1滴も加えずに、美味しい、搾りたての牛乳100%で作ってますからねえ。美味しくないはずは、ないでしょ?
私は、誰かに、喜んで食べてもらいたくて、いつも料理をしています。で、美味い! とかいわれると、調子に乗って、また作る、という繰り返しなのかもしれませんね。とくにスイーツ系は、私はあんまり食べないし、味見程度にちょっと食べれば満足なんです。だって私は、父さんに似てホントは辛党なんですよ。
だから今夜も、食事をしながらウヰスキーのハイボールを、グビッ、ヒクッ、とやってますよぉ。あ~、ちょっと酔ったわぁ。(談)
[ポイント]
★水を使わずに、牛乳100%で作ります。
★凝固剤は、寒天やゼラチンでなくアガーを使うと、フルフルして、ぷるんとした食感と なり、若い娘のおっぱいみたいで気に入ってます。
[材料]
牛乳、できれば新鮮な、搾りたてを。これが味の決め手です。
砂糖(5人分=牛乳400ミリリットルに対して、砂糖50グラム弱程度)
アガー(凝固剤)
トッピング用として黒豆と煮汁、きな粉など
黒砂糖、片栗粉
[作り方]
1,まずは中澤(大ちゃん)牧場の牛乳を、沸騰するまで温めます。
2,牛乳に砂糖とアガー(凝固剤)を入れて混ぜながら、溶かします。アガーはダマになりやすいので、しっかりとかき混ぜながら、しっかりと溶かします。
3,容器に流し入れます。30分ほど待つと、常温で固まりはじめます。
4,今回は、お正月に作って冷凍しておいた黒豆を使います。煮汁と豆に分けて、煮汁に黒砂糖を加え、片栗粉でとろみをつけて、黒蜜を作っておきます。
5,牛乳が固まったら、黒豆をトッピングし、冷やします。トッピングは、お好みでいろいろと乗せていいと思いますよ。
6,食べる直前に、きな粉と黒蜜をかけていただきまーす。
私の場合、会社に持って行ってみんなと食べるので、いつも大量に作っちゃいます。
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