第9回
特別版 柚子の旅(1)

埼玉から千歳までは長旅ですが、健気にも、柚子たちはひとつとして疲れを見せていませんでした。
記憶と味覚に残る
柚子茶
チャック(高松栄子)

千歳市から、柚子が瓶に入れられて、入間市に戻ってきました。 チャックとオグスが作った「柚子茶」でした。
北海道では柚子など柑橘類は採れないので、買ったり、たまに静岡の友だちが送ってくれたりします。だから柑橘系には、憧れみたいなものもあり、全部大好き。
韓国旅行に行ったとき、柚子茶を売っていて、飲んでみたらとても美味しくて、記憶と味覚に残りました。
その記憶が薄れかかってきた頃、たまたま買った氷砂糖の袋の裏に、柚子茶の作り方が書かれていて、そこから柚子茶作りがはじまりました。
韓国でもそうですが、この柚子茶は、お湯で割って飲みます。実も皮も、食べられます。他に、焼酎割りとか、炭酸割りなども美味しいですよ。

早速、お湯割りにして、トモノは飲んでみました。ウマーい! 甘さと爽やかなスッキリ感が絶妙で、疲労回復によさそう。ごちそうさま。
今回、トモノが送ってくれた柚子は、友だちにもお裾分けし、すごく喜んでもらえました。そこのご主人は、四国に単身赴任していたときに覚えた「柚子胡椒」作りをしているようです。青唐辛子をあらかじめ塩漬けしておくのだとか。今から、できあがりが楽しみです。

友人にお裾分けした柚子は、「柚子胡椒」になって、我が家に戻ってきました。 これもウマいんだよなぁ。
実は、柚子茶のほかに、柚子酒も作ってみました。
3カ月ほど過ぎたら、美味しくなるそうです。すでに、いい香り。こっちも楽しみ。

私たちは抜かりなく、柚子酒もちゃんと忘れずに作りましたよ。
柚子は、全部、使い切りましたよ。ありがとうございました。また来年以降も、お待ちしております。■
[ポイント]
★実にも皮にも、白いワタが残らないように、丁寧に取りのぞきます。
★氷砂糖が溶けたら、スプーンなどで全体を軽く混ぜます。
[材料]
柚子
氷砂糖
(柚子と氷砂糖は同量)
[作り方]
1,柚子の皮をむき、白いワタを取りのぞきます。
実は、横半分に切って種を取ります。今回の柚子は、種がなくて作業は楽でした。
皮にも白いワタが残らないように取って、細かく切ります。
2,実は手で、大まかにバラしておく。

近所に住むオグス(小楠厚子)と一緒に作りました。厚ちゃんは、手先が器用で、無心に作業を続けます。 家中、柚子の香りが立ちこめて、あぁ、なんと心地よい~。
3,清潔なビンに柚子、氷砂糖、皮と、三層を交互に入れます。
4,氷砂糖が溶けるまで、時々、ビンを振って揺らす。
5,2週間くらいして、氷砂糖が溶けたら完成です。その後は、冷蔵庫で保存します。
コメント