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北乃國から

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「自由な旅人」展が開催中

 

北海道の東端を、南北にひょろっと走っている釧網本線は、いまだ非電化といいます。川湯駅は川湯温泉駅へと名を変えて、弟子屈駅は摩周駅に出世しました。当時は、もちろん国鉄が列車を走らせていて、その節は、毎度、大変お世話になりました。

現在の川湯温泉駅の護り主といってもいいヒデキ(武山秀樹)によれば、ほぼ当時のままの姿を留めている木造駅舎には、全国的にファンも多くいて、見学に訪れる人たちが絶えないのだとか。

そのヒデキの企画と尽力によって、現在、同駅舎ギャラリーにて、「自由な旅人」展が開かれ、私たちのユースでの写真が展示されています。

本展の、元々の着想は、こんな感じでした。

……2018年の秋に、野村川湯小学校の「写真文集」が刷り上がり、すぐにヒデキにも送られ、ついでに駅に見本誌を置いてもらって、観光客や駅を訪れる人たちにも見てもらうことになりました。

そうして2年以上が経つと、見本として置かれた文集は、さすがに汚れて変色し、破れたり、ついに製本が壊れてページがバラけたりしはじめたのです。

バラバラになりつつある無残な様子を見て、ヒデキはハッ! と、ひらめきました。これを1ページずつ壁にピンで留めて展示すれば、ちょっとズボラだけど、きっと面白い展覧会になるのでは、とね。展覧会の主旨? そんなものは、まぁ、屈託なく笑ったり、楽しそうに遊んでる若者たちの表情を見てもらえれば、なんとかなるっしょ。それに70年代の末から80年代初頭には、川湯にこんなにたくさんの若者が集まってた、というパワーくらいは伝わるべ。

……そのようにヒデキから聞いたトモノは、いくらなんでもそれでは、ということで、もう一度、掲載写真を中心に見直し、未掲載写真も加えて28点の写真を精選し、色調など補正も加えてA4サイズにプリントし、額装もして、かつキャプションや挨拶文を誰かに書かせ、完パケにしてヒデキに送り届けました。

ヒデキの着想とJR北海道との交渉、それからトモノの入念な準備により、本展は無事に開催されたのです。必見です。(む)

 

「自由な旅人」展
◎会期=2021年5月1日(土)~8月29日(日)
◎会場= 川湯温泉駅舎ギャラリー

 

はっきりとは分からないが、きっとマスクの下ではニヤけてるはずの、本展企画者のヒデキ(武山秀樹)。展示会場にて

南青山か銀座辺りのギャラリーみたいに照明も落ち着いていて、なかなかいい雰囲気のよう。

会場内に流れてるBGMは、吉田拓郎でなく、サイモン&ガーファンクルのようです。哀感ある、優しいムードを作るのは、ヒデキはとてもウマいのです。

[出品写真より]

[出品写真より]

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