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オグスの野菜生活 その1
オグス(小楠厚子)

窓辺から眺める私の畑。

私の自宅(千歳市)にある家庭菜園では、春から秋まで、野菜やハーブがいつも青々と茂っています。この完全無農薬の有機野菜を収穫しては、日々、料理を作って、腹一杯いただき、お酒を飲んで陽気に笑って唄う、健康的な暮らしをしています。

時々、そんな私の野菜とハーブのある暮らしぶりを、レポートして皆さんにお伝えしてみようと思います。

盆栽でも育てるような感覚かしら、イヤされます。元気に、美味しそうに育ってること。

大葉、ネギなどの香味野菜も欠かせませんよ。

▼新鮮バジルで作ったジェノベーゼ

朝、6時頃になると、私は、小鳥のように自然に、パキッと目が覚めます。

で、起きて、最初になにをするかといえば、まず、畑の野菜たちの生育をチェックするのが、私の日課なんですよ。ここから1日がはじまり、これがなければ、私の1日ははじまらないのです。

ジェノベーゼに必須のバジルと、パセリ、セロリなんかも。贅沢に使えます。

たくさんのバジルと、パセリ、大葉に、ニンニクと松の実、塩とオリーブオイルを加えてミキサーに掛ければ、ジェノベーゼ・ソースが出来上がり。

フライパンにアサリを炒め、茹でたパスタと、ソースを絡めます。

……アボカドをトッピングしたら、完成。もう、美味しいに決まってるよね。ラタトゥイユは、トマト、キュウリにズッキーニやピーマン、セロリ、パセリなどの夏野菜が一斉に実るのを、ドカンと大鍋に入れてたくさん作ります。

……自宅の横に、10坪ほどの畑があります。元々、この家庭菜園をはじめたのは、母でしたが、他界したために、しばらくは野原のようになっていました。

私が長~い旅路から実家に戻り、毎日、その荒れ放題となった畑を眺めていたら、もったいないような、なんとか有効利用しなきゃいけないような、そんな気持ちが湧き上がってきました。

ゴーヤとミニトマト。北海道でもゴーヤが育つって、不思議かい?

それまで畑仕事とか、野菜を育てる技術や知識とか、まったくありませんでしたが、私が経営しているダイニング・バーのお客さんから、有機肥料を分けてもらえることになりました。焦らずに、じっくりとたい肥を作りをはじめて、土を育ててから、菜園作りに取りかかりました。この地味な作業をちゃんとやったのが、よかったのかもしれません。

たくさんできちゃうミニトマトは、酢漬けにもして味わいます。

この新鮮なミントは、モヒートに使うと最高なんですよ。

ひと口、モヒートを飲めば、一気にカリビアン気分になって飛んでいっちゃう。あぁ、人生は、楽しい~。

なにせ自然が相手なので、たまには些細な失敗もありますが、そんなちょっとした粗相やミスには構わず、前しか見ていない私の鷹揚な性格と、それに樽前山(活火山)のような燃えたぎるガッツは体内にいつもありますから、ぐんぐんとハーブや野菜たちは健全に発育し、実り、毎年、豊作を見込めるようにまでなりました。

 

それに千歳市内の住宅街でのことですから、シカやクマも畑を荒らしには出て来ないし、虫もほとんどつかないので薬剤も必要なくて、冷涼な澄んだ空気と陽射しをまっすぐに受けて、すくすく伸び伸び育っています。だから食べると、どれも滋味深くて、とても美味しいんでしょうねえ。

採っても採っても、キュウリは次々と成長しますよ。

そのキュウリと、オクラの漬け物。やっぱり、採れたてはウマいわ。

素揚げにしても天ぷらで食べても、モロッコインゲンは、なまら美味い。そうめんのお供に、絶妙なハーモニーです。ネギ、大葉など薬味も庭から調達さ、幸せっしょ。

朝、野菜やハーブの様子をひと廻り見てから、私は町内をしばらく散歩します。それに週2回ほどは、ゴルフコースに出ますし、プールで泳いだりもしています。スポーツも得意です。……健康的でしょ? それにとにかく私は、皆さんもよく知ってるように、じっとしていられない性分なんです。なにかを期待して待ってたり、迷って逡巡する人生の選択なんて、私にはあり得ないし。考えるよりも先に、もう手足が動いちゃってますから。

 

今日はこれから、すぐ近くに住んでるチャック(高松栄子)の家で、合同クッキングです。材料は、もちろん畑から収穫して持って行きますし、そこにチャックの作った野菜も加えてね。

そのあとは、食事会です。ついでに、一杯、飲んじゃおうかなあ。

酔ってしまう前に、今回のお話しはここまでにしておきましょう。……では、皆さん、またね。(談)

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