野村川湯YH 小径の風景  日本/海外       露地で見つけた人と風景 | 野村川湯YH 野村川湯ユースホステル

小径の風景  日本/海外       露地で見つけた人と風景

連載 フォト・エッセイ

丸見えの
民家のなかにある幸せ
トモノ(友野 正)

 

細い道を歩いていたら、仕立て屋らしい、とても簡素な建物があった。

ここでミシンを踏む娘は、日本人好みの美しさと愛嬌があって、とくにナガサカが可愛いと、騒いでいた。写真を撮るよ、といったら、軟らかく微笑んでくれた。(ミャンマー/ミッチーナ)

 

敬虔な仏教徒の多いミャンマーは、もちろん礼拝にもとても熱心だ。

それでも、お母さんは、やっぱり眠くなったりすることもあるんだよ。パゴダの通路で見かけた、お参りに訪れ、休息する親子。(同/ヤンゴン)

 

市場の前の露天、というか、道端に店がたくさん並んで集まり、市場みたいになっている、といった方が正確かも知れない。きっと、このふたりは夫婦だよね。

果たして、ここの1日の売上げは、いかほどのものだろうか? そんなことよりも、それでも、暮らしていければいいんだよ、と思った。(同/ミッチーナ)

 

駅のすぐ近くの道から、なかが丸見えの民家。

中央線や総武線の駅前から、ドアも窓もなく見えちゃう家って、どうよ、などと考えてはいけないような気がする。そういうものと、いつも同一視していたら精神が偏狭になり、世界の姿なんて、なにも見えて来ないと思う。

家のダイニングテーブルで、美味そうにお茶を飲みながら世間話するふたりは、なんとも幸せそうで、とても印象に残った。(同/ミッチーナ)

 

公園の出入り口で、多分、見張りを命じられた、軍の兵士。銃が鈍く光っていた。

夜、定刻になると、公園の扉を閉じるためだろうか、それまでは、じっと、ここに留まる。

兵士の仕事は、上官の命令に疑問を挟まずに、やり切ることにある。やり切れば、熟睡していたっていいのであります、Roger!(同/ヤンゴン)

コメント

  1. ながさか より:

    そうそう
    最早絶滅危惧種な、羞恥の笑顔、長い黒髪、足踏ミシン。
    綺麗な瞳だ。
    ネットで飛び交う、いいね、ではなく。心から言える、いいね〜!

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