直ちゃんから「昨日、父さんの満94歳の誕生日(11月27日)のお祝いをしました。母さんのことで悲しんでばかりではなく、ささやかですが、父さんの無事と、こうして元気で誕生日を迎えられたお祝いしてきました」と、連絡がありました。
そこに写真も添えられていて、父さんは、美味しい蕎麦を食べ、デザートもガッツリと頬張り、満足げだったとか。
蕎麦は手打ちで、弟子屈・川湯一帯で収穫される「摩周蕎麦」というブランドを、直ちゃんの同級生が打ったものです。蕎麦打ちが趣味とはいえ、玄人はだしの細切りで、美しく仕上がっていますね。味わいは蕎麦の風味が強く感じられ、父さんは好物の蕎麦を、94歳とは思われないほど、勢いよく啜ってた、とか。
この頃の父さんの日常は、朝、4時半から5時頃には起き出して、敏子さん(兄さん妻)に作ってもらった味噌汁や総菜を温めたり、ご飯を焚き、魚は自分でさっさと焼いたりして、食事の支度は、基本的にはひとりでやってるようですよ。それは、母さんがいる頃から、そうだったといいます。なにせ、朝が早いので、まだ誰も起きてはおらず、兄さんたちとも生活リズムが合わない、という理由もあるようです。その分、夜ご飯も早くて、もう7時頃には就寝するのだといいます。
「俺ももう歳だし、ダメだぁ」とかいいながらも、現在も、食欲は旺盛、家のなかを歩き廻っていて、年齢の割には、かなり活発で、健康的に暮らしています。
……いつも夕方になると、どこからか父さんは運んで来てくれた、太くて、重い薪を、キャンプファイア用に組んだり、くべたりしてくれてた。煙が流れて来ると顔にシワを寄せて、時々、誰かのいう冗談に大笑いもしたりして。大きな炎に照らされて、赤く黒く揺れて見えてた当時の父さんは壮年の、働き盛りだったし、確かに、若かったけれどね、その頃と較べたら、「俺ももう歳だ」よね。
今でもたまに、ちょっとばかりキツい冗談をいってる父さんは、とても元気に、94歳になりました。■
コメント
とうさん!冗談抜きで、ほとんど変わってないね!
その節は、みきちゃんと押しかけて、たらふく飲んでお世話になりました。
母さんがいないのは寂しいけど、ひまわりのように明るい直ちゃんがいるから元気だしてね。
とうさん、お誕生日おめでとうございます。
とうさんは、いろんなヒトに良くしてくれました。
だからこそ家族からも皆からも愛され、94歳の幸せな生活があるのですね。
僕にはとても真似ができないけれど、少しでもとうさんに近づきたいと思っています。
お誕生日おめでとうございます。