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父さん元気に、94歳

K-Report

直ちゃんから「昨日、父さんの満94歳の誕生日(11月27日)のお祝いをしました。母さんのことで悲しんでばかりではなく、ささやかですが、父さんの無事と、こうして元気で誕生日を迎えられたお祝いしてきました」と、連絡がありました。

ひと口、蕎麦を手繰って「うん、美味い!」といってるような、父さん。 蕎麦は、兄さんが茹で、舞茸と高級カニかまの天ぷらは、直ちゃんが揚げました。父さんは、幸せ者です。2021年11月28日 中標津の自宅にて。撮影=直ちゃん(松田直子)

そこに写真も添えられていて、父さんは、美味しい蕎麦を食べ、デザートもガッツリと頬張り、満足げだったとか。

蕎麦を食べたあとのデザートは、姪が誕生祝いに届けてくれたケーキと、直ちゃん農場のいちご、です。父さん、ご満悦。

蕎麦は手打ちで、弟子屈・川湯一帯で収穫される「摩周蕎麦」というブランドを、直ちゃんの同級生が打ったものです。蕎麦打ちが趣味とはいえ、玄人はだしの細切りで、美しく仕上がっていますね。味わいは蕎麦の風味が強く感じられ、父さんは好物の蕎麦を、94歳とは思われないほど、勢いよく啜ってた、とか。

これが手打ちの「摩周蕎麦」。この蕎麦は、趣味人が打ったものですが、弟子屈には、摩周蕎麦を食べさせる蕎麦屋があるのだそうですよ、念のため。

この頃の父さんの日常は、朝、4時半から5時頃には起き出して、敏子さん(兄さん妻)に作ってもらった味噌汁や総菜を温めたり、ご飯を焚き、魚は自分でさっさと焼いたりして、食事の支度は、基本的にはひとりでやってるようですよ。それは、母さんがいる頃から、そうだったといいます。なにせ、朝が早いので、まだ誰も起きてはおらず、兄さんたちとも生活リズムが合わない、という理由もあるようです。その分、夜ご飯も早くて、もう7時頃には就寝するのだといいます。

「俺ももう歳だし、ダメだぁ」とかいいながらも、現在も、食欲は旺盛、家のなかを歩き廻っていて、年齢の割には、かなり活発で、健康的に暮らしています。

……いつも夕方になると、どこからか父さんは運んで来てくれた、太くて、重い薪を、キャンプファイア用に組んだり、くべたりしてくれてた。煙が流れて来ると顔にシワを寄せて、時々、誰かのいう冗談に大笑いもしたりして。大きな炎に照らされて、赤く黒く揺れて見えてた当時の父さんは壮年の、働き盛りだったし、確かに、若かったけれどね、その頃と較べたら、「俺ももう歳だ」よね。

今でもたまに、ちょっとばかりキツい冗談をいってる父さんは、とても元気に、94歳になりました。■

コメント

  1. のうまくん より:

    とうさん!冗談抜きで、ほとんど変わってないね!
    その節は、みきちゃんと押しかけて、たらふく飲んでお世話になりました。
    母さんがいないのは寂しいけど、ひまわりのように明るい直ちゃんがいるから元気だしてね。

  2. ながさか より:

    とうさん、お誕生日おめでとうございます。
    とうさんは、いろんなヒトに良くしてくれました。
    だからこそ家族からも皆からも愛され、94歳の幸せな生活があるのですね。
    僕にはとても真似ができないけれど、少しでもとうさんに近づきたいと思っています。

    お誕生日おめでとうございます。

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