(1)白いコスモスの優美
のりちゃん(畑中範子)
コスモス(秋桜)の花言葉
赤/愛情、調和
白/優美
ピンク/純潔
キク科の1年草
コスモスの名は、ギリシャ語の宇宙の秩序の意
以前、秋のはじまり頃の、パリを訪れたことがありました。
もちろん、花屋を見て歩いたり、ホテルや公共施設、ブティックのディスプレーなど、街中に飾られている花のアレンジメントを見て学び、刺激を得るための旅でした。
当時、とくにフランスの都市部のフラワー・ショップでは、シャンペトルと呼ばれる原点回帰のような、田園風とでもいうのか、あまりイメージはよくないのかも知れませんが、田舎趣味みたいな花の飾り方、見せ方が、とても流行っていましたね。それは今ではもう、すっかりひとつの作風として、定着してしまったかのようです。
そういう潮流のパリにあって、コスモスはとくに華やかでもないのにメジャー・ロール級の花として扱われていて、その時、私もちょっとだけ、へぇ、と思って感心し、活かし方次第なのかな、と見直したほどでした。
派手さはないのですが、コスモスの自己主張しない性質に好感が持てるし、繊細さには、ぐっと惹かれます。それに、涼味が加わった風に、ふわっと揺れてる姿なんかは、ずっと見ていてもちっとも飽きませんからね。ほら、私の撮った写真を見て下さい、なかなか可愛らしくて、いい花なんですよ。
それから、プランターやお花畑のとはまた興趣が違って、切って観賞する花には植物の移ろいの面白さと、はかなさがいつも身近に感じられ、花たちの魅力を一層、引き立てているような気がしています。ともに過ごせる残りの時を惜しむように、可憐なコスモスの美しさと、命の尊さや情のたわみを、切なく楽しめると思います。
さて、コスモスは、赤、白、ピンクなどが代表的な色ですが、男性は、赤が好きな人が多いんですよ。もっともこれは、コスモスに限ったことではなく、花全般のこととして、ですけれどね。
私ですか? そうですねぇ、……優美という花言葉がいかにもよく似合う、白いコスモスがいいな、と思います。(談)
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