(2)ピンクのラナンキュラスは、飾らない美しさ
のりちゃん(畑中範子)
ラナンキュラスの花言葉
赤/魅力に満ちている
紫/幸福
黄/優しい心遣い
ピンク/飾らない美しさ
キンポウゲ科の多年草
ラナンキュラス(属名)は、小さな蛙の意。葉の形が、蛙の足に似ていることから
花々を介して、素敵な人たちに出会うことがあります。
母、姑、同僚、また恋人や亡くなった方、そんな大切な人たちや思い出に向けて、花を贈ろうとする心根に触れる機会があると、ああ、いいなぁ、やっぱり人の気持ちって温かいんだ、など感じられることが、たびたびあるんです。
いつもありがとう、ご苦労さまです、お世話になりました、きっと元気でね、このまま頑張ってよ、そして、おめでとう、と、ひと言でいってしまえば、なんとも短い、呆っ気ない言葉なのかも知れませんが、その後ろには、たくさんの物語があります。
とてもいい関係なんだなあ、とか、今はちょっとだけ寂しいけれど、相手の方を思う尊い気持ちに、心が動かされることだってありますから。
もちろんなかには、相手の関心を誘ったり、ご機嫌を取ろうとして花を贈る人もいるとは思いますが、花を仲立ちとして、なんとか気持ちを伝えようとするウイットには、まぁ、いいのかな、とも感じていますね。
お母さんが、娘さんの成人式のお祝いに贈りたいというヘアード(髪飾り)に、薄いピンクのラナンキュラスを10輪ほど使って、作ったことがあります。
花の個性にも導かれ、その髪飾りは、ほどよく抑制の効いた華やかさ、とでもいったふうな様子に仕上がり、容色漂う弾けるような若い娘さんに、とてもよく似合いましたね。
このラナンキュラスは、パッと見ると、バラなの? と早合点してしまう男性もいるほどですが、花弁は薄くてふわふわっと軽やかで、はかなくて、繊細。全体の花姿はころんとしていて、なかは、クチュクチュッと込み入った感じ、でしょうか。……いい花です。
色は、複雑に入り交じったものや、渋いのもたくさんあり、何色だとも、はっきりとはいい難いようなのも多く作られて、とても面白く、そこも魅力のひとつです。じっと眺めていても、ちっとも飽きないんですよ。
寒くなってくると、ふんわりと花を咲かせ、春、暖かくなるとフラワーショップから姿を消してしまう冬花で、女子には圧倒的に人気のある花なのです。(談)
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