野村川湯YH 道内「道の駅」の歩き方 | 野村川湯YH 野村川湯ユースホステル

道内「道の駅」の歩き方

連載 道内「道の駅」の歩き方

私たちの歩む、最初の道は母の産道でした。

世には「道」となって極まるにつれて、権威が生じる書道、茶道、華道、柔道、弓道なども。なかには色の道を極める好き者もいたりして。水道や魚道や鉄道は、道そのもの。では、北海道の道は?

道内の「道の駅」は、120ケ所を越えるとか。それを5周もしちゃってなお探求中なのが、チャックの旦那です。道内「道の駅」の魅力や、周辺の歩き方を紹介してもらいます。

 

第1回
千歳を中心にした
道央の道の駅

チャックの旦那(高松 篤)

皆さん、お久しぶりです。チャックの旦那です。約1年ぶりに原稿依頼が来て、今回から「北海道内の道の駅」を紹介させていただきます。観光ガイド等と内容がダブるかもしれませんが、ご容赦ください。

というのも、私は今年で5回目の「北海道全部の道の駅制覇」を果たしましたが、スタンプラリーのスタンプをほぼ押すだけの「制覇」なので、詳しい紹介ができないからです。妻(チャック)と一緒、あるいは一人だけの車中泊ドライブで立ち寄った道の駅をご紹介します。

と言いながら、最初は地元千歳の道の駅、「サーモンパーク千歳」を紹介させていただきます。

道外から飛行機で来る方は、北海道の「空の玄関」新千歳空港に降り立つのが多いと思いますので。千歳の道の駅は、JR千歳駅から徒歩でも15~20分ほどの住宅街の中にあり、そばを流れる千歳川の清流や、川の中を窓から見られる水族館を楽しめるところです。近くにはラーメンや回転寿司、ピザ、焼き肉等の店があり、コンビニにも歩いて行けるので、車中泊にはぴったりかと思います。道の駅も2年ほど前にリニューアルし、中の飲食店やお土産店も新しくなっています。「鮭(サーモン)」をメインにした店づくりが特徴です。他には、種類の多い野菜売り場、子どもたちが遊べる遊具コーナー、そしてきれいなトイレもあります。

車中泊の際のお風呂は、車で2~3分走ったところにある昔ながらの銭湯「末広湯」、あるいは車で10分ほど行ったところにあるゴルフ場経営の銭湯「えん」、国道36号線を恵庭・札幌方面に向かった先にある銭湯「勇舞湯」があります。さらには道の駅から由仁町・長沼町方面に行く(国道337号線)と、モール温泉の「くるみの湯」とか「祝梅温泉」「松原温泉」といった温泉も楽しめます。1,500~2,000円を払ってもいいという方は、新千歳空港内にある「万葉の湯」につかるのもいいかと思います。

 

千歳の道の駅「サーモンパーク千歳」の外観。

中央奥に見えるのが千歳水族館。

千歳の道の駅の内部は、こんな感じ。多い日だと、1日6000人もの来客があるとか。広くて清潔感があります。

売り場の様子。もちろん「いくら醤油」も売ってますよ。

 

次は、千歳の隣町、恵庭市にある道の駅「花ロードえにわ」です。千歳から札幌に向かう国道36号線沿いにあり、数年前にリニューアルして新しくきれいになり、規模もとても大きくなりました。スターバックスコーヒー店やおにぎり専門店、野菜・果物販売の「花野菜(かのな)」などがあり、さらには建物裏手にガーデンエリアや子ども達の遊び場、RVパークができています。「かのな」は、野菜・果物に関して千歳以上の質・量であり、1つの大きな建物に入っています。横手には「漁川(いざりがわ)」が流れ、川辺で遊ぶこともできます。

恵庭での車中泊は、夏場は平日・休日を問わず常に混んでいて、空きスペースを探すのが大変です。お風呂は、少しお高めの温泉「ほのか」が近くにあり、線路を越すと、銭湯並みの料金で入れる「恵庭温泉ラフォーレ」があります。道の駅の向かいにはガソリンスタンド、ちょっと歩くと北海道のコンビニ「セコマ」もあります。

三角屋根が特徴の恵庭の道の駅「花ロードえにわ」。

広い駐車場。新しくスタバもできました。

 

千歳、恵庭ときたら、次の街は北広島市です。北広島市には道の駅はありません。ただし、日本ハムファイターズの本拠地になった「エスコンフィールド」があり、試合があってもなくても楽しめる場所です。エスコンの中にある「そらとしば」という店で飲むビールは最高に美味いです(ちょっとお高め)。

千歳から恵庭と反対方向(南側)の街は、安平(あびら)町と苫小牧市です。

安平町の道の駅は、「あびらD51ステーション」といって、屋外に電車1両が、屋内に蒸気機関車D51が展示されています。中には、お土産店やソフトクリーム店等があり、裏手の芝生で遊ぶこともできます。安平の道の駅や安平町に行くのなら、5月から6月をお勧めします。菜の花畑を町全体として7つほどつくっており、それぞれきれいなだだっ広い黄色の世界をたっぷり楽しむことができます。

道の駅「あびらD51ステーション」に展示されているD51。

安平町の菜の花畑。だだっ広い黄色の世界。

 

苫小牧市には「ウトナイ湖」という道の駅があります。やはり、千歳からの36号線沿いにあり、苫小牧の名産品であるホッキやハスカップ関連の飲食店、シマエナガグッズ等の土産店が入っています。数年前に展望台が完成し、3階と4階に上ればウトナイ湖を含め360度の眺望が楽しめます。湖の岸辺では白鳥や様々な野鳥も観ることができます。

安平やウトナイ湖の道の駅に車中泊しようとすると、安平の駐車場は少し小さいですが、ウトナイ湖のそれはけっこう広いです。お風呂は、安平町早来(はやきた)にある「鶴の湯温泉」か、ウトナイの道の駅から苫小牧市内を過ぎて15㎞ほど行ったところにあるオートリゾート苫小牧アルテン「ゆのみの湯」という温泉がお勧めです。ただし、苫小牧市内にもいくつか銭湯はあるかと思います。

 

今回の最後は、長沼町の道の駅「マオイの丘公園」です。札幌から道東に向かう国道274号線(通称「樹海ロード」)沿いにあり、千歳の道の駅からでも30分ほどで行ける場所です。農産物の直営所が軒を連ね、長沼町や由仁町、栗山町などの物産が並んでいます。建物内にも洒落たお土産店やカフェ、ピザ屋があり、恵庭と同様のドライバーとその家族向けの素泊まりのホテルもあります。また、展望台からの眺めは素晴らしく、北広島のエスコンフィールドも見ることができます。

この近くの入浴施設としては、「長沼温泉」「ユンニの湯」等があり、どれも泥炭層を通って湧出する黒っぽいモール温泉です。少し足を伸ばせば「栗山温泉」も魅力的です。

道の駅「マオイの丘公園」。円すい形の塔が特徴。

以上、今回は千歳周辺、道央5つの道の駅を紹介させていただきました。文章がやや長くなってしまい、申し訳ありません。m(_ _)m 」■

 

コメント

野村川湯小学校